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【転職する前に知っておけ】Webマーケティングの離職率とそのリアルについて

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Webマーケティング業界に未経験から挑戦したいけど「離職率って高いの?」と気になっていると思います。

この記事ではWebマーケの離職率や離職する理由について客観的なデータや現役マーケターの僕の実経験から詳しくお伝えしていきます。

この記事で分かること

・Webマーケ業界の離職率が平均より高いのか
・Webマーケを離職する人の理由
・現役マーケターの僕から見た離職する理由

業界全体の離職率:情報通信業は意外と低め

まず、厚生労働省の「令和5年 雇用動向調査の概況」によると、2023年の日本全体の離職率は15.4%です。

このうち「情報通信業」に分類されるIT・Web関連業界の離職率は12.8%で、全体よりもやや低い水準にあります。

つまり、Webマーケティングを含む情報通信分野は、決して離職率が極端に高い業界ではなさそうです。

IT業界自体が平均の離職率より低い傾向にあります

ただ「情報通信業」の中のWebマーケやデジタルマーケティングに絞るとどうなのでしょうか。

でもWebマーケティング業界の離職率は高い?

IT業界自体の離職率は低いですが、「2025年最新版【高離職率に悩むWebマーケティング業界】実態と解決策」によるとWebマーケティングの離職率は高めです。

同資料によるとWebマーケティング業界全体の平均離職率は28.3%となっており、

2023年の日本全体の離職率は15.4%より高めに推移しています。

デジタル領域は流動性が高く、統計上は離職率が高めに出ることがあります。ただし重要なのは「離職の中身」です。

多くはネガティブな理由だけでなく、スキルを活かすための前向きな転職や待遇改善を目的とした動きが含まれています。

Webマーケ職は個人の市場価値が上がりやすいため、短期間で環境を変える人が多い傾向にあります。

これが離職率を押し上げる一因でもあります。

ちなみに同資料では年代別の離職理由も記載されているためその点もチェックしてきましょう。

Webマーケの年代別の離職率

2025年最新版【高離職率に悩むWebマーケティング業界】実態と解決策」では年代別での離職背景も記載されており、30歳までの離職背景についても言及していきます。

新入社員

新入社員の離職要因としては、主に教育体制が要因とされています。

体系的な研修プログラムの不足や、実務経験を積む機会の限定、さらには適切なメンタリング体制の欠如が、早期離職の主要因となっています。

未経験や新卒で入った新入社員が会社から適切なフォローを受けられずに退職してしまうというケースですね。

他の業界や職種にも当てはまりそうな要因です。

現在の会社では研修が充実しているため新入社員で転職していった同僚や後輩はいないのですが、前職では1年未満で退職する人が3,4割はいたので、会社のフォロー不足が退職要因となっているのは納得できます。

この点は入社前の口コミをチェックすることで、フォロー体制が不十分な会社は避けられそうです。

若手層(25-30歳)

若手層に関しては主に2つの点が離職の要因とされています。

・キャリアビジョンの不明確さ
・業界経験を積んだことによる市場価値の向上

ある程度経験を積めてきている状態の若手層の場合だと、この後のキャリアが想像できなかったり、より自分のやりたい方向へ進みたくなる年代層でもあります。

また経験を積んだことで市場価値が向上し、転職しやすくなることも大きな一因だと思います。

僕の周りではキャリアアップや年収UPを求めて転職していくケースが多いので、この内容も納得です。

【実体験から】離職率が高く見える主な理由

僕の場合は営業職から代理店のWebマーケターに転職したのですが、実際に働いてみてなぜ離職率が高いのかについて3点感じたことがあったので記載していきます。

①スキル成長スピードが速いから転職が起きやすい

Webマーケはツールや手法の変化が激しく、学んだスキルがすぐに市場価値を持ちます。

また多くの会社でネット経由での集客が必要とされており、Webマーケターの需要が高まっています。

その結果として「今より条件の良い会社へ」「もっと裁量のあるポジションへ」といった前向きな転職が頻発していると思います。

転職はしやすい職種であるため待遇UPや他にやりたい事ができると転職していく人が多い印象です。

②そもそも転職していくことが前提

そもそもWebマーケ業界で働いている人は転職が前提で入社している人がほとんどです。

変化の流れも速く、Webマーケターの需要も高まっていることから、スキルをつけてより待遇の良い会社に転職 or 独立の前提で働ている人が多い印象です。

年功序列も希薄で、歴史もまだ浅いため積極的に転職や独立にチャレンジする人が多い業界だと思います。

③待遇・働き方の差が大きいから移動が活発

Webマーケティングという仕事柄、企業によってリモート可否や労働時間、給与水準に大きな差があります。

特に働き方やワークライフバランスが多様化している現代では、リモートワーク等がしやすいWebマーケティングの特性上、より良い働き方・待遇を求めて動く人が多く、これも離職率の高さに影響していると思います。

仕事内容や年収は大きく変わらないけれど、柔軟な働き方をしたいから転職というケースもあります。

営業から転職して実感した「離職=チャンス」の側面

僕は先述した通り営業から独学でWebマーケの世界に移り、未経験で転職しました。

最初は大変でしたが、学んだ分だけ成果が数字で返ってくるのが面白く、今では広告運用を主に仕事をしています。

営業で培った顧客理解や提案力はマーケでも役立ち、転職後に市場価値が上がった実感があります。

特に営業時代よりも自信をもってスキル(マーケ全般やExcel、パワポ等)が上がっていると言えます。

このことからスキルが上がった状態での離職は待遇UPや自身のやりたいことに近づける「離職=チャンス」だとも思います。

未経験でもチャレンジすれば市場価値は上昇していくので、転職する価値は大いにあると思います。

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Webマーケティングで開ける代表的なキャリアパス

ちなみにWebマーケターから目指せるキャリアパスとしては下記のようなパターンがあると思います。

あくまで僕の周囲やネット上で調査した事ですが、様々なキャリアが想定できます。

広告代理店 → 事業会社のマーケター

代理店で幅広い業務経験を積んだ後、事業会社の自社マーケ担当として仕事を担うケースが多いです。

社内マーケター → マネジメント/スペシャリスト

自社で施策設計やデータ分析を深め、マネージャーや特定領域のスペシャリストになる道があります。

マーケター → フリーランス/コンサル

一定の実績を積めば独立してコンサルや広告運用の受託を行う人も増えています。

離職率が高くても「良い仕事」だと言える理由

Webマーケティングは離職率が高いですが、個人的には「良い仕事」だと思います。

理由は3つあります。

①スキルがそのまま市場価値になる

1つ目は「スキルがそのまま市場価値になる」点です。

SEOや広告運用、データ分析といったスキルは多くの企業で求められます。仕事の経験が直接キャリアアップに結びつきやすい点は大きな強みです。

市場価値が上がりやすいという点は、多くの多職種にはない強みだと思います。

スキルや市場価値が上がった段階で次へ転職という人は多くいます

②Webマーケ業界は成長産業

2つ目は「Webマーケ業界は成長産業」である点です。

Webマーケ業界は縮小している日本経済の中において珍しい成長産業です。

そのため需要が高いため、実績を作れば次のオファーを得やすいです。離職しても再就職が比較的スムーズに行える業界です。

ちなみにWebマーケティングの将来については下記で詳しく記載しています

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③多様な働き方・収益化の道がある

3つ目は「多様な働き方・収益化の道がある」点です。

社内で昇進するだけでなく、副業・独立・転職など、多様なキャリア設計が可能です。収入の伸びもしやすい領域です。

特に本業の知識を活かして副業をしたり、副業OKな企業も多いため多様なお金の稼ぎ方がでいるのは面白いと思います

本業以外にも副業で収入の柱を作りやすい職種であるのは大きなポイントだと思います

未経験で挑戦するときに意識すべきポイント

では、未経験でWebマーケやデジタルマーケティングに挑戦するときに何に気を付けたらよいのか、意識すべきポイントについて記載していきます。

①研修・OJTがある職場を選ぶ

1つ目は必ず研修やOJTがある職場を選ぶようにしましょう。

初期の学びや伴走があるかは定着に直結します。特にフォローもないとモチベーションも下がってしまい、短期離職につながりやすいです。

そのため求人探しや面接の段階で具体的な教育プランは必ず確認しましょう。

個人的には口コミサイトで実情をチェックしておくことをおススメします。

②転職した目的を定期的に振り返る

2つ目は転職した理由や目的を定期的に振り返ることです。

入社してから研修やOJTがあったとしても、仕事は大変なことがほとんどです。

そのため「なぜWebマーケに転職したのか」定期的に振り返るようにし、転職した目的を忘れないようにすることでモチベーションの維持ができます

僕もつらい事や大変なことがありますが、今でも時々「転職した動機」を見つめなおすようにしています

③短期の成功体験を記録する

3つ目は短期の成功体験を記録しておくことです。

先述の通り、Webマーケの仕事も大変なことやキツイ事が多いです。

ですので、小さなことでも良いので成功体験を記録しておくと自身の成長を実感できるためおススメです。

今でも成長の実感がない時期はできるようになったことを振り返って、自分を激励しています

離職率を前向きに捉えるためのマインドセット

離職率の高さを恐れるより、Webマーケの特性の変化が大きい点をポジティブに「学びと選択肢が多い」という視点で捉えると建設的だと思います。

短期的に環境が合わなくても、スキルを磨けば次のチャンスが待っています。重要なのは失敗を減らすための環境選びと、転職後も自分の成長を可視化することだと思います。

ですので、離職率が高くても様々な道が開ける世界なので、積極的に挑戦してみると良いと思います。

転職サービスやスクールを活用するのも有効な手段

また未経験転職にあたり、研修やOJTなど「そもそも新入社員を育てる気のない」企業を避けるためにも、求人を紹介を受けられるサービスを利用するのも有効な手だと思います。

特にマーケスクールであれば未経験でも実務経験を積める上、研修の充実している優良求人を紹介してくれたり、書類対策や面接対策も手厚いのでおススメです。

↓の記事は営業から転職するにあたってのおすすめのマーケスクールを記載していますが、そのほかの職種の人でも参考にできるため、ぜひチェックしてみてください。

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まとめ:離職率は高いが、チャンスも多い業界

Webマーケティングは離職率が高めに見えるものの、スキルや待遇を求める前向きな転職も多いのも事実です。

未経験でも学べる環境を選び、小さな成功を積み重ねれば、転職や独立といった多様なキャリアが開けます。

離職率の数字だけで判断せず、「自分が何を学びたいか」「どんな働き方をしたいか」を基準に企業を選ぶのがおすすめです。

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元営業マーケター
不動産営業→Webマーケター 新卒で不動産の新規営業をしていましたが、20代で未経験で広告代理店に転職し、主に広告運用やSNS運用を担当しています
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