【リアル】20代で営業を辞めてよかったと思う元不動産営業マンの体験談

営業を辞めたいと思っている人にとって、一番怖いのは「辞めたら人生が失敗するんじゃないか」という不安ではないでしょうか。
僕もかつてはそう思っていました。ノルマに追われ、数字が達成できないと上司から詰められ、気がつけば毎朝の通勤電車で「もう会社に行きたくない」と本気で思っていました。
でも結論から言うと、僕は営業を辞めて幸せになれました。
むしろ辞めたからこそ新しい道が開けたと思っています。
この記事では、その理由を僕の実体験を交えながらお伝えします。
・営業を辞めてもなぜ大丈夫だったのか
・営業を辞めた後どんな風になったのか
・営業を辞めても幸せになれる人とは
営業を辞めたら幸せ?僕の体験談
結論、営業を辞めて今は十分に幸せです。
特別年収が爆増している訳ではないですが、年収が減ることもなく、過酷なノルマや飛び込み営業から脱出できたので正解だったと思います。
僕が営業を辞めた5つの理由
ちなみに営業を辞めた理由は大きく分けると5つあります。
①収入が不安定
1つ目は収入が不安定であるということです。
営業の種類にもよりますが、僕の場合は不動産営業だったので、成績の良い時と悪い時で収入が大きく変動します。
また成績が好調な時は収入が爆増するので良いのですが、売上を上げ続けることはとても大変なことです。
独身ならそれでも良いのですが、家族を持って収入が不安定だと生活を守っていくのも大変なため、営業からより収入が安定している仕事に転職しようと思いました。
②飛び込み営業がストレスだった
2つ目は飛び込み営業がストレスだったという点です。
不動産系の営業を新卒から4年ほどやっていたのですが、営業手法が基本的に法人や個人宅への飛び込み営業でした。
飛び込み営業は基本的に断られることが多い事はもちろん、冷たくあしらわれたり、時には訪問先で怒れられることも多くありました。
1日に何十件と訪問し、訪問先でストレスを受け続けるのは精神的にもきつく、営業を辞めようと思う要素の一つでした。
③ノルマがストレスだった
3つ目はノルマがストレスだったと言う点です。
営業にはノルマがつきものなのですが、ノルマを毎年クリアしていくことはストレスでした。
特に不動産系の営業でも売上そのものを立てるのが難しい職種でしたので、成果は「0か数億円」ということが多かったです。
契約が一本でも取れれば数千万~数億円の売り上げが立つのですが、契約がないと売上は0円です。
そういった達成感を感じられないノルマ、またノルマを達成できないときの上司からの詰めが精神的にかなりきつかったです。
特に営業ノルマができていないと社内での肩身も狭いため、会社にいても居心地がどんどん悪くなります。。
また営業ノルマ以外にも年末のカレンダー配りのノルマもきつかったです。
特に意味もないのに、100本くらい配布ノルマを課さられ、受け取ってくれる当ても多くないのにカレンダー配るのも毎年ストレスでした。
④向いていない仕事を続けることへの不安
4つ目は向いていない仕事を続けることへの不安です。
飛び込み営業で営業スキルはある程度つきますし、人によっては悪くない仕事だと思います。
ただ僕自身、飛び込み営業が向いているように感じない事もあり、向いていない仕事をこのまま何十年も続けて良いか悩んでいました。
元々内向的な性格ですし、口も上手い方ではなかったので、グイグイ攻めなければならない飛び込み営業は不得手だと感じていました。
そのため、より向いている或いは興味のある仕事に転職しようと思ったのです。

⑤上司や先輩のようになりたいと思えなかった
5つ目は上司や先輩のようになりたいと思えなかったからです。
前の会社にもたくさん先輩や上司がいたのですが、基本的にみんなノルマにいつも追われて疲れた顔をしていたました。
また、ノルマがチームで達成できていないと管理職は左遷されたり子会社に飛ばされる、管理職ではないプレイヤー社員も売上が立っていないとマネージャー同様左遷されたり、子会社へ転籍、最悪クビという事がよくありました。
こういった先輩や上司の姿を見ていると、ひたすらノルマに追われ精神をすり減らすか、ノルマがクリアできなくなると左遷や子会社へ転籍というどのみち大変な未来しか見えなかったので、
正直、僕はそんな風になりたいとは思えませんでした。
営業を辞めても大丈夫だった3つの理由
今思えば、営業を辞めても大丈夫だった理由は3つあるように思えます。
①営業職だけが全てではない
営業をしていると「営業で結果を出せてこそ」とか「営業で通用しないなら他でも通用しない」という空気に飲まれがちです。
僕も営業時代はそう感じていました。成果を出せなければ自分に価値がないのではないかとか、辞めたら負け組なんじゃないかといつも不安に思っていました。
もちろん、営業で何を積み上げたかとか、何も学びがないのはダメでしょう。
でも実際に辞めてみると、そんなことは全然なく、辞めても案外どうにかなるものでした。
世の中には営業以外にもたくさんの職種があります。企画職、エンジニア、デザイナー、マーケター…等。
営業経験がなくても活躍している人はいくらでもいるし、営業経験を活かして違う分野でキャリアを積んでいる人もたくさんいます。
事実、僕の場合はWebマーケティングに転職しました。
未経験からの挑戦でしたが、今では営業よりも向いている仕事に感じていますし、収入も安定しスキルもついてきていると実感しています。
②営業の経験は役に立つから
あと意外と営業経験や役に立ちます。これはマジです。
「営業を辞めたらそれまでのキャリアが無駄になるのでは?」と考えている人も多いと思います。
僕も転職を考えていた頃、未経験職種への転職だったので「今までの4年間は意味がなかったのか」と不安になりました。
でも実際にマーケティング職に転職してみると、営業で培ったスキルは思った以上に役立ちました。
特に「顧客やユーザーに寄り添って考えられること」や「相手に合わせた提案」は営業の時のどういった提案をするか考えた経験が役に立ちましたし、顧客とのコミュニケーションの取り方など営業経験は大いに役に立っています。
また、数字で成果を追いかける習慣も活きています。営業時代は「毎月の売上を追う」ことに苦しみましたが、Webマーケでは「クリック率」「CV数」などの数値を分析し改善することに楽しさを感じられるようになりました。
結局、営業経験は全て無駄ではなく、自分の強みや活かせることに変えられるんだと気づきました。

③20代は選択肢の幅が広いから
20代で行動できた点も営業を辞めても大丈夫だった理由だと思います。
20代はポテンシャル採用が強く働く年代です。未経験でも「学ぶ意欲」や「これまでの経験の活かし方」を伝えれば採用してくれる企業は多いです。
実際、僕も第二新卒枠でWebマーケ職に採用されました。
逆に30代・40代になると、即戦力を求められる場面が増えます。そうなると営業から未経験の職種へ転職するのも難しくなるでしょうし、転職できても待遇は悪くなると思います。
だからこそ、もし今この記事を読んでいるあなたが20代なら、「辞めても大丈夫だろうか」と悩み続けるよりも、小さくても一歩を踏み出すことをおすすめします。
営業を辞めたあとの生活はどう変わった?
僕が一番感じたのは「心の余裕が戻った」ということです。
営業時代は毎日ノルマに追われていたので毎日疲れていましたし、将来への不安からいつも漠然とした不安や焦りがありました。
でも営業を辞めてマーケティングの仕事に変わってからは、精神的に落ち着きを取り戻せました。
数字は追うけれど、改善のために考えることが楽しく、前向きになれましたし、自分のキャリアの選択肢も広がったので心もだいぶ落ち着きました。
また年収も少し上がった点も大きいと思います。やはり安心感が違います。

営業を辞めても幸せになれる人とは?
ここまで読んで「でも自分は本当に大丈夫だろうか」と不安な人もいると思います。
僕の実体験から言えるのは、「営業以外の仕事をしたいと思える気持ちがある人」は大丈夫だということです。
なぜなら営業以外にも仕事はたくさんありますし、20代であれば他の職種にも転職は全然可能です。
ですので、転職する会社や職種をある程度、あなたの適性に合ったものにすれば必ずなんとかなります。
僕も営業を辞めるときは怖かったです。でも「このまま一生、営業をやり続けるのは違う」と感じていたからこそ踏み出せました。
その結果、今は営業を辞めて本当によかったと心から思えます。
まとめ:営業を辞めたとしても人生は続くし幸せになれる
営業職はキャリアの一つでしかありません。
辞めたからといって人生が終わるわけではなく、むしろ新しい道が開けることもあります。営業経験は必ずどこかで役立つし、20代なら選択肢は広く残されていると思います。
僕自身、営業を辞めてWebマーケティングに転職し、今では「営業を続けなくてよかった」と心から思っています。
もしあなたが今「営業を辞めたい、でも不安」と悩んでいるなら、僕の体験が少しでも背中を押せれば嬉しいです。
このサイトでは営業からWebマーケティングに転職することについてお伝えしています。興味があれば他の記事も訪問してみてください。



